雨森屋 図書館【天才】石原慎太郎著 読んでみたー!!!

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ウモリ<br>ユキミ
ウモリ
ユキミ

このページは私が読んで面白かった本映画について好き勝手に書いているページです。ネタバレ含みます。

みなさん、ごきげんよう。
サブカル厨二拗らせ野郎こと ウモリユキミ です。

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雨森屋店主
ウモリ ユキミ

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天才 石原慎太郎著

今回読んでみた本は石原慎太郎先生の「天才」です。

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あらすじ

高等小学校卒ながら類まれな金銭感覚と人心掌握術を武器に年若くして政界の要職を歴任。

ついには日本列島改造論を引っ提げて総理大臣にまで伸し上がった田中角栄。

「今太閤」「庶民宰相」と称され、国民の絶大な支持を得た男の知られざる素顔とは?

田中の金権政治を批判する急先鋒であった著者が、万感の思いを込めて描く希代の政治家の生涯。

Amazonサイトから引用

とり<br>ちゃん
とり
ちゃん

石原慎太郎先生が田中角栄先生について、「天才」という肯定的な表題で本を書くってなんだか感慨深いわね✨

ウモリ<br>ユキミ
ウモリ
ユキミ

そうなんだよね✨石原先生本人も後書きで「私はまぎれもなく田中角栄の金権主義を最初に批判し真っ向から弓を引いた人間だった」という書き出しでそのことに触れているんだよ✨

カッコ良いエピソード

エピソード1

その時、俺と同じぐらいの年頃の新人らしい若い議員がホールに入ってきた。周りを何人かのカメラマンに囲まれ、彼はホールの中央に立って何やら大きな声で彼らに答えていた。

後で聞いたら俺と同年同月生まれの中曽根康弘という東大出の内務官僚出身のエリートで、民主党の党首・芦田均を担いで反吉田(茂)陣営のホープだったそうな。この男とこの俺が後年どんな関わりを持つかは、その時とても知れたものではなかったが。

「天才」から引用

とり<br>ちゃん
とり
ちゃん

「ライバルとの邂逅」って少年漫画的展開ね✨

ウモリ<br>ユキミ
ウモリ
ユキミ

そうそう✨厨二病にはたまらない展開なのよ✨高等小学校卒vs東大出のエリート✨現実の大人の世界、それも国会で行われるところが熱いよね🔥

エピソード2

それから俺がそんな場で痛感したのは、何か新しい法案について話し合う時、それに関わるだろう国民の立場への斟酌が彼らには全く欠けていることだった。俺はいつもその案件について最低の立場に置かれているだろう国民の立場を考えてものをいってきた。

「天才」から引用

とり<br>ちゃん
とり
ちゃん

数多くの議員立法の提案者の言葉だから重いわね✨

エピソード3

多くの場合、彼のいい分は至極真っ当ではあったが、それでは無難に過ぎてかえって無駄が多く、結果も知れたものの場合が多かった。

「天才」から引用

とり<br>ちゃん
とり
ちゃん

もちろん「無難」って悪いことではないけど、新たな価値を生み出す判断ではないものね💧ハイセンスな天才の思考を表したエピソードね✨

エピソード4

本会議での首班指名を前に俺を支持する仲間たちを束ねて正式な派閥として出発する覚悟を決め、その揮毫の折などの号を「越山」とし、周りからはよく故郷の英雄上杉謙信を意識しての号かといわれたが、それほど気負ったことではなしに、ともかく笈を背負って故郷を出て高い山を越え東京にたどりつき、仕事も成功させた揚げ句に、ここまでたどりついたという俺なりにしみじみした実感を踏まえてのことだった。

「天才」から引用

とり<br>ちゃん
とり
ちゃん

号を用いるということやネーミングのセンスもさることながら。理由もカッコ良いわね✨カッコ良い人ってひとつひとつの行動にちゃんと「理屈」があるわよね✨

エピソード5

「アニに注文なんてござんせんよ。人さまに迷惑かけちゃならねえ。この気持ちだけだな。これでありゃ、世の中しくじりはござんせん。他人の思惑は関係ねえです。働いて働いて、精一杯やって、それで駄目なら帰ってくればええ。おらは待っとるだ。人さまは人さま、迷惑にならねえことを精一杯はたらくことだ。総理大臣がなんぼ偉かろうが、そなんなこと関係しません。人の恩も忘れちゃならねえ。はい、苦あれば楽あり、楽あれば苦あり、枯れ木に咲いた花はいつまでもねえぞ。みんな定めでございますよ。政治家なんて喜んでくれる人が七分なら、嫌ってくる人も三分はある。それを我慢しなきゃ、人間棺桶に入るまで、いい気になっちゃいけねえだ。でけえことも程々にだ」と。

このおふくろならではの言葉は身にしみたな。

「天才」から引用

ウモリ<br>ユキミ
ウモリ
ユキミ

お母さまもカッコ良くて素敵だよね✨

最後に

という感じで今回読んだ本は、石原慎太郎先生が未曽有の天才と評する田中角栄先生を書いた小説「天才」でした。

ウモリ<br>ユキミ
ウモリ
ユキミ

後書きの「田中角栄という天才の人生は、この国にとって実は掛け替えのないものだったということを改めて知ることは、決して意味のないことではありはしまい。」という結びもシビれるんだよなぁ~✨

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

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