映像館【はるヲうるひと】佐藤二朗原作・脚本・監督 山田孝之主演 観てみたー!!!

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映 像 館

みなさん、ごきげんよう。
サブカル厨二拗らせ野郎こと ウモリユキミ です。

ウモリ<br>ユキミ
ウモリ
ユキミ

映画館 改め 映像館 です。このページは私が観た 映像作品 について好き勝手に書いています。ネタバレ 含みます。

とり<br>ちゃん
とり
ちゃん

なんで、映画館 から 映像館 に変えたの?

ウモリ<br>ユキミ
ウモリ
ユキミ

映画以外の作品も取り上げようと思って 映像 にしたんだ。

はるヲうるひと

今回は、佐藤二朗原作・脚本・監督の映画 はるヲうるひと を観ました。

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出典:Amazon prime video

概要

鬼才俳優・佐藤二朗が原作・脚本・監督を手掛け、自らも出演した、映画『はるヲうるひと』。

本作は、佐藤二朗が主宰する演劇ユニット【ちからわざ】で2009年に初演、2014年に再演され演劇界からも絶賛された舞台を映画化した作品。佐藤二朗監督の想いの元、集結した豪華キャスト陣。

主演に山田孝之、共演には仲里依紗、坂井真紀、向井理など。舞台版からの出演者である、今藤洋子、笹野鈴々音、太田善也、大高洋夫、兎本有紀らも加わり、映画化を望んでいた佐藤二朗が約5年を掛けて完成させた。

佐藤二朗監督曰く「架空の島の売春宿で、生きる手触りが掴めず、死んだ様に生きる男女が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし」という本作。

その言葉通り、そしてその言葉以上に、監督・キャスト陣が本作に込めたメッセージ(言霊)は、間違いなく、観る者の度肝を抜き、心に刺さりまくり、そして、生きる全ての人達に生きるためのエネルギーを漲らせる作品になる筈。

「人はなぜ笑うのか?」というキーワード・問いの投げかけと共に、、、。

はるヲうるひと公式サイトから引用

あらすじ

とある島。そこは至るところに「置屋」が点在する、いわば売春島。

ある置屋にその「三兄妹」はいた。長男の哲雄は店を仕切り、その凶暴凶悪な性格で恐れられている。次男の得太は哲雄にこびへつらい、子分のようにしたがっている。長女のいぶきは、長年の持病を患い床に伏してる。ここで働く四人の個性的な遊女たちは、哲雄に支配され、得太をバカにして、いぶきに嫉妬していた。女を売る家で唯一女を売らず、それどころか優遇された箱入り娘。しかも、いぶきはだれよりも美しかった。

得太はその美しいいぶきを、ただただ見守り寄り添うだけであった。出口のない閉塞感に苛まれつつ、目の前の現実を日々受け入れ、無為に生きる面々。だが、先代で、三兄妹の父・義雄をめぐる「ある秘密」が明らかになり、それぞれの運命を変えていく――。

Amazon Prime Videoから抜粋

キャスト

  • 山田孝之
  • 仲里依紗
  • 佐藤二朗
  • 坂井真紀
  • 今藤洋子
  • 笹野鈴々音
  • 駒林怜
  • 太田善也
  • 向井理
  • 大高洋夫
  • 兎本有紀

感想

はっきり言って気持ち悪い。山田孝之の繊細な演技・佐藤二朗の狂演・孤島、売春宿、暴力支配という「逃げ場のない息苦しさ」から強烈に気持ち悪くなる。

しかし、最後まで観ずにはいられない作品。

佐藤二朗監督自身が、「生きる手触りが掴めず、死んだように生きる人々が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし」と語っているとおり、絶望の中でそれでも生きるという人間の本能を描いた作品だ。

タイトルの「はる」は、「春(季節)= 再生、希望」・「はる(少女)= 純粋さ」・「はる(春を売る)= 売春の隠語」という複数の意味を重ねていると思われる。「はる」に込められた「春 = 再生、希望」が、暴力と絶望にかき消され、「希望を売る = 希望を諦める」という比喩になっている。

この島は、現代日本の縮図だ。

「権力と従属」・「搾取と服従」・「依存と孤独」

こうした構造は、現代社会の目には見えない監獄だ。

この島は社会の縮図で、私たち自身の姿だ。

そして、この映画は、見えない監獄の中で必死にもがいている人たちを応援しているんだと思う。人はどんな地獄でも、生きようとするし、希望(はる)は完全にはなくならない。売り切れないのだ。

坂井真紀さん演じる峯が、佐藤二朗さん演じる哲雄に「2号にしてほしい」とお願いしていることを皆の前でバラされ嘲笑されるシーンが印象に残っている。

この時の峯の心境を考えると胸が苦しくなる。

この映画の女性たちは、ずっと搾取され、夢を笑われ、自分の身体を商品として扱われ、幸せになってはいけないと刷り込まれている。

だから、正妻になりたいなんて望んではいけないと本気で思ってしまう。

その結果、「せめて2号で良いから誰かに必要とされたい」という、痛々しい自己評価の低さから出る思考だ。

映画の世界では、島から出られない・仕事を選べない・未来が見えないという閉塞感が満ちている。

そんな中で、誰かの「2号になる」ことは、暴力から守ってもらえるかもしれない・生活が少し楽になるかもしれない・孤独から解放されるかもしれないという安全地帯にも見える。そんなわずかな希望にすがるしかない。

「2号で良い」という言葉は、自己否定・絶望・それでも誰かに必要とされたいという願いが混ざった、この映画を象徴する悲しみのセリフなんだと思う。

この閉塞感を味わったことのない人間は、「勉強して資格でも取って抜け出せば良いんじゃない?」なんて安易に思ってしまう。しかし、この映画は「努力できるというのは、実は恵まれた環境の特権」という残酷な真実を静かに示してくる。

その真実を認識することで、己の未熟さがじわじわ炙り出される。これが気持ち悪さの正体なのだろう。

最後に

という感じで今回は、佐藤二朗原作・脚本・監督の映画 はるヲうるひと を観ました。

ウモリ<br>ユキミ
ウモリ
ユキミ

満を持して映画化しただけあって、熱を持った作品でした✨

それではまた次の記事でお会いしましょう。

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