福祉ライフワーク【認知症サポーター養成講座】に参加してきました!!!

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雨 森 屋
~ 福祉ライフワーク ~

ウモリ<br>ユキミ
ウモリ
ユキミ

このページは私がライフワークとしている「福祉」×「教育」×「金融」に関する活動を記録したページです。

今回は、福祉ライフワークとして「認知症サポーター養成講座」に参加してきました。

認知症サポーター養成講座

みなさん、ごきげんよう。
親がそろそろ後期高齢者 ウモリユキミ です。

久しぶりに実家に帰って親と会うと、昔はなんか大きく見えたけど随分小さくなったなぁとか、シンプルに歳取ったなぁなんて思ったりします。
それと同時に、今は元気だけど、今後病気になったり認知症になったりするんだろうなとも思いました。そろそろ後期高齢者だし、やはり健康面については心配ですね。

しかし、私は親が病気や認知症になった場合の備えが全くできていません。なので、備えあれば憂いなしということで、今回は「認知症サポーター養成講座」に参加してきました。

【参考情報】

ちなみに、昨今の日本は、高齢化率が「28.9%(※1)」ということでいわゆる超高齢社会(※2)」と呼ばれています。
※1 令和3年10月1日現在の数値(内閣府 令和4年版高齢社会白書から引用)
※2 65歳以上の人口の割合が全人口の21%を占めている社会(公財 長寿科学健康財団HPから引用)

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私の以前の認識では、高齢化率「22%」ぐらいだったのになぁ。
随分高くなりましたね。

高齢化の状況(令和4年版高齢社会白書:内閣府から引用)
我が国の総人口は、令和3年10月1日現在、1億2,550万人となっている。
65歳以上人口は、3,621万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.9%となった。
65歳以上人口を男女別に見ると、男性は1,572万人、女性は2,049万人で、性比(女性人口100人に対する男性人口)は76.7であり、男性対女性の比は約3対4となっている。
65歳以上人口のうち、「65~74歳人口」は1,754万人(男性839万人、女性915万人)で総人口に占める割合は14.0%となっている。また、「75歳以上人口」は1,867万人(男性733万人、女性1,134万人)で、総人口に占める割合は14.9%であり、65~74歳人口を上回っている(表1-1-1)。

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高齢化の現状(出典:内閣府 令和4年版高齢社会白書)

我が国の65歳以上人口は、昭和25年には総人口の5%に満たなかったが、昭和45年に7%を超え、さらに、平成6年には14%を超えた。高齢化率はその後も上昇を続け、令和3年10月1日現在、28.9%に達している。
また、15~64歳人口は、平成7年に8,716万人でピークを迎え、その後減少に転じ、令和3年には7,450万人と、総人口の59.4%となった

認知症サポーター(厚労省HPから引用)

認知症サポーターとは

認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組んでいます。

認知症サポーター養成講座は、地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小、中、高等学校の生徒など様々な方に受講いただいています。

認知症サポーターに期待されること

  1. 認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
  2. 認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
  3. 近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
  4. 地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。
  5. まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。

認知症サポーター養成講座

認知症サポーター養成講座は、地域や職域団体等で、住民講座、ミニ学習会として開催しています。
受講をご希望の場合には、在住・在勤・在学の自治体事務局へお問い合わせ下さい。

【厚労省HP:認知症サポーター】

認知症サポーター
認知症サポーターについて紹介しています。

認知症サポーター養成講座に参加

参加申込み

厚労省のホームページなどで認知症サポーター養成講座の存在を知り、住んでいる地域での開催状況を調べてみると、地元の役所で講座を開催するとのことで、早速、申し込んで参加してきました。申込みは役所のホームページから簡単にできました。

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私の住んでいる地域だと開催2か月前ぐらいから参加者の募集を開始していました。

講座当日

開催場所は役所の会議室でした。受付で名前を告げると職員さんが丁寧に案内してくれました。

参加者は約30名程度。

講師の方は認知症についての専門研修を受けた看護師の方で、終始、穏やかな口調でわかりやすい説明でした。

【当日いただいた資料】

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当日いただいた資料

講座を受講して学んだこと

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話を聞いていると目からウロコの内容ばかりで、いかに自分が認知症について無知だったのかと思い知らされました。誤って認識している内容もありました。

認知症とは

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったりして、脳の司令塔の働きに不都合が生じ、さまざまな障害が起こり、生活する上で支障がおよそ6か月以上継続している状態を指します。

脳の働きについて

脳は、記憶(覚える・思い出すなど)、感覚(見る・聞くなど)、思考(理解・判断など)、感情(喜び・悲しみなど)、からだの全体の調節(呼吸・睡眠・体温など)といった、生きていくために必要なほとんどの働きをコントロールしています。
これらの身体活動を司る機能が大脳にあります。脳の大部分をしめる大脳は、左右の大脳半球にわかれます。大脳の表面をおおっているのが大脳皮質で、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つのブロックにわかれて、それぞれ異なった機能を分担しています。

認知症を引き起こす主な病気
  • アルツハイマー病(約50%を占めます)
    大脳皮質連合野や海馬領域を中心にβアミロイドというタンパク質のゴミ、続いてタウタンパクが神経細胞内に蓄積し、神経細胞のネットワークが壊れると発症します。比較的早い段階から記憶障害、見当識障害のほか、不安、うつ、妄想が出やすくなります。
  • レビー小体型認知症(約15%を占めます)
    パーキンソン症状や幻視を伴い、症状の変動が大きいのが特徴です。
  • 前頭側頭型認知症
    司令塔役の前頭前野を中心に傷害されるため、我慢したり思いやりなどの社会性を失い、「我が道を行く」行動をとる特徴があります。
  • 脳血管性認知症(約15%を占めます)
    脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れて、意欲が低下したり複雑な作業ができなくなったりします。
  • その他(約20%を占めます)
    クロイツフェルト・ヤコブ病、AIDSなどの感染症やアルコール依存症も認知症の原因となる病気です。

【認知症の症状を示す疾患】
治療可能な疾患…脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、甲状腺疾患

早期発見の重要性

  1. 適切なケアで進行を遅らせることができる
    早期に治療、適切にケアを行うことで回復を見込め、進行を遅らせることができます。
    また、認知症と症状が似た病気(正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症など)もあり、治療ができる場合があります。
  2. 「自分らしく暮らせる時間」を考える余裕が生まれる
    日常生活に支障が少ないうちに自らの病気について知ることができ、不安の軽減にもつながります。また、認知症が進行してしまった時の生活や財産管理、終末期の医療やケアなどこれからの人生について家族と共に考える上でも大切です。
  3. 早くに医療や介護サービスの準備ができる
    病気が重く進行してからでは本人、家族や支援側も負担が大きくなってしまいます。早くから認知症の知識をもっておくこと、相談機関と繋がっておくことで本人も家族も心の準備ができます。
1つでもチェックがついたら早めの相談をオススメします
  • 慣れた道でも迷うことがある
  • 今話していた電話の相手を忘れる
  • 財布・衣類等が盗まれたと疑う
  • 持ち物を何度も確かめる
  • 趣味や関心のあったことを興味を示さなくなった
  • 些細なことで怒りっぽくなった
  • 身だしなみに無関心になる
  • 同じことを何度も聞く・言う
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認知症の始まりは、本人よりも家族や周りの人間が気づくことも多くあるそうです。

相談先

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自分や家族が「認知症かも…?」と思った時は、まずは相談しましょう!!!

  • かかりつけ医
  • お住まいの地域の(特別区・市町村)役所の高齢者支援担当課
  • お住まいの地域の高齢者相談・支援センター(地域包括支援センター)
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普段からかかりつけの医療機関をもっておくと良いですね。

地域包括支援センターとは
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地域包括支援センターについて(出典:厚生労働省ホームページ)

高齢者の皆さんが、お住まいの地域で安心して生活を送れるよう、医療・介護・福祉の専門職が介護予防ケアプランの作成や介護に関すること、保健・福祉サービスなどについての相談に応じています。また、各センターには認知症地域支援の担当者がいます。

認知症地域支援推進員とは

認知症の人や家族が安心して暮らせる地域づくりを進めています。認知症の理解者・応援者を増やす取組・見守り・支援をすぐ行えるよう、関係者・住民同士のネットワークづくりなどに取り組んでいます。

1人で悩まず、まずは相談しましょう!!!
本人や家族が希望する形で、今までの生活が維持できるように一緒に考えましょう。

認知症の方への接し方について

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認知症の方への対応の心得 3つの「ない」

認知症の方への対応には、認知症に伴う認知機能低下があることを正しく理解していることが必要です。そして、偏見をもたず、認知症は自分たちの問題であるという認識をもち、認知症の方を支援するという姿勢が重要になります。
認知症の方だからといってつきあいを特別変える必要はありませんが、認知症への正しい理解に基づく対応が必要です。

記憶力や判断能力の衰えから、社会的ルールに反する行為などのトラブルが生じた場合には、家族と連絡をとり、相手の尊厳を守りながら事情を把握して冷静な対応策を探ります。
普段から住民同士が挨拶や声掛けに努めることも大切です。日常的にさりげない言葉をかけることを意識することは、いざという時の的確な対応に役立つでしょう。

具体的な対応のポイント
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具体的な対応の7つのポイント
  1. まずは見守る
    認知症と思われる人に気づいたら、本人やほかの人に気づかれないように一定の距離を保ち、さりげなく様子を見守ります。近づきすぎたり、ジロジロ見たりするのは禁物です。
  2. 余裕をもって対応する
    こちらが困惑や焦りを感じていると、相手にも伝わって動揺させてしまいます。自然な笑顔で応じましょう。
  3. 声をかける時は1人で
    複数で取り囲むと恐怖心をあおりやすいので、1人で声をかけます。
  4. 後ろから声をかけない
    一定の距離で相手の視野に入ったところで声をかけます。唐突な声かけは禁物です。「何かお困りですか?」、「お手伝いしましょうか?」、「どうなさいましたか?」、「こちらでゆっくりどうぞ」など。
  5. やさしい口調で
    小柄な方の場合は、体を低くして目線を同じ高さにして対応します。
  6. おだやかに、はっきりした話し方で
    高齢者は耳が聞こえにくい方もいますので、ゆっくり、はっきりと話すように心がけます。早口、大声、甲高い声でまくしたてないこと。その土地の方言でコミュニケーションをとることも大切です。
  7. 相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する
    認知症の人は急かされるのが苦手です。同時に複数の問いに答えることも苦手です。相手の反応を伺いながら会話をしましょう。たどたどしい言葉でも、相手の言葉をゆっくり聴き、何をしたいのかを相手の言葉を使って推測・確認していきます。

認知症介護をしている家族の気持ちを理解する~見守る人へのアドバイス~

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認知症介護をしている家族などの気持ちを理解し、どんな応援をすれば良いのか考えてみることは、認知症の方を支える活動の一環としてとても大切です。

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第1ステップ

おかしな言動を示し始めた親や配偶者に対する家族の最初の反応は「あんなにしっかりしていた人がまさか」という「とまどい・否定」です。
長年いっしょに暮してきた人を認知症と認めることはその人の人格を全否定するかのように感じられ、正面から現実をみることにとまどいを覚えます。異常と感じるような言動に気づいても、それをほかの家族に打ち明けるべきかどうかで悩むのもこの時期の特徴です。

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第2ステップ

精神的・身体的に疲労困憊し、異常ととれるような言動を増幅させる認知症の方に対して「もう顔もみたくない」と拒絶する態度をとってしまうことも珍しくありません。混乱と苦悩は家族全体に広がります。毎日の苦労とこんな生活がいつまで続くのかという不安が重くのしかかり、絶望的な気分へと追いつめられます。
家族だけで問題を抱え込む段階ではありません。医療や福祉の相談窓口を訪ね、診察を受け、介護サービスを利用すれば、認知症への理解が進み、諸症状への対応方法もわかってきます。

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第3ステップ

さまざまな情報や経験によって、次第に認知症介護に精通してきます。医療・福祉や地域社会から適切に援助・協力を得れば在宅介護で十分やっていけるのではないか、という気持ちに変化し始めるのもこの段階の特徴です。
認知症の症状が同じでも「問題」はずっと軽くなります。ただし、認知症がさらに進行して新たな症状が現れることもあります。ここで再び混乱してしまうと、第2ステップに逆戻りしかねませんので、落ち着いた対応が必要です。

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第4ステップ

認知症の人の心理を介護者自身が自然に受け止められるようになります。認知症の症状を含め家族の一員としてあるがままを受け入れていく姿は認知症介護というきびしい経験を通じて、介護者が人間的に成長を遂げた証といえるかもしれません。

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自分が親を介護をする立場になった時にどういう心理状況になるのか不安だったので、この認知症介護をしている家族の気持ちについて知れたのはとても良かったです。

講座受講後の感想

今回「認知症サポーター養成講座」に参加させていただき、認知症について学ぶことが出来て良かったです。

受講するまでは、認知症について全然わかっていませんでした。
特に印象に残っているのは、「認知症の方に何でもかんでも自分でやらせるのは必ずしも良いことではない。」ということでした。認知症の方は記憶障害が起こっているので、今までできていた作業ができないと、本人がショックを受けてしまうので、何でもかんでも自分やらせれば良いというわけではないとのことでした。

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ウモリ
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以前、認知症の祖母と暮らしていた時、「脳細胞を活性化させるためになんでも自分でやってみよう」ぐらいの認識で接していたので、悪いことをしてしまっていたなぁと反省しました。

講座を受講して終わりではなく、今後も認知症の勉強を続け、胸を張って「認知症サポーター」と名乗り、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けをし、認知症の方へのやさしい地域づくりに貢献できればと思っています。

【出典及び参考文献】

  • 内閣府 「令和4年版高齢社会白書」
  • 厚生労働省ホームページ
  • 全国キャラバン・メイト連絡協議会 「認知症を学び地域で支えよう」
  • 公益財団法人 長寿科学健康財団ホームページ
  • 公益財団法人 認知症の人と家族の会 「認知症と向きあうあなたへ」
  • エーザイ株式会社 「認知症症状別対応ガイドブック」
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なお、本記事を読んでいただいた方で、親の介護などについて一人で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、私ウモリも「よろず相談事業」を行っていますので、よろしければいつでもご相談ください。

相談方法は、Twitter(https://twitter.com/umoriya_yorozu)のDM または 本ブログのお問い合わせページをご利用ください。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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